プロ棋士たちの戦いを描く、熱い将棋マンガとしての魅力!
魅力的なキャラクターたち!
主人公・桐山零(きりやま れい)はわずか15歳でプロ棋士となった天才ともてはやされる少年。しかし、プロ棋士の世界は天才であることは当たり前の厳しい勝負の世界です。
物語が始まった時点で零は17歳、C級1組五段という位置にいます。ここから並みいるライバルに打ち勝って、B級、A級というランクに上がり、そして名人をはじめとしたタイトルホルダーと戦っていきます。
まずは、主人公・零とそのライバルとなるキャラクターたちを紹介しましょう!
桐山零(きりやま れい)
★「3月のライオン」1巻に掲載
物語の主人公。15歳でプロ棋士の世界に。内面的には家族との葛藤や孤独を抱えている。
二海堂晴信(にかいどう はるのぶ)
★「3月のライオン」1巻に掲載
零の幼い頃からのライバル。病気を抱えながらも、将棋にその命を燃やす。
まるまるとした見た目と、内向的な零にグイグイ突っ込んでいく憎めない性格が人気のおぼっちゃま。物語開始時点ではC級2組四段だが、零とともに成長していく。
後藤正宗(ごとう まさむね)
★「3月のライオン」3巻に掲載
A級九段の実力棋士。強面で性格もかなり攻撃的。将棋だけでなく、零とは家族を巡っての因縁もある相手。
島田開(しまだ かい)
★「3月のライオン」3巻に掲載
A級八段で、タイトル戦にも絡む実力者。二海堂の兄弟子で「兄者」と慕われている。
温厚で思慮深い性格の中に静かな闘志を持っている人物。ひとりで強くなろうとする零を、二海堂とともに研究会にまねく。
宗谷冬司(そうや とうじ)
★「3月のライオン」8巻に掲載
名人のタイトルホルダー。15歳でプロ棋士になり、21歳で史上最年少名人となった稀代の天才棋士。
物語中の最強棋士だが、ある秘密を抱えている。
この他にも、さまざまな棋士が登場し、零と対局を重ねます。
将棋の世界は現実でも、十代から六十代以上までが混在するある意味無差別級の世界。『3月のライオン』にも、零や二海堂のように若い棋士の他、さまざまな年齢、状況の棋士が登場します。
落ち目になり苦しみながら戦う棋士、家族を背負って戦う棋士、ベテランの意地を見せる老年の棋士、さらには「死神」と呼ばれる不吉な棋士など……魅力的なキャラクターがいっぱい。
それぞれの背景や人間ドラマも丁寧に描かれますので、絶対に思い入れのあるキャラクターが見つかるはず!
将棋を知らなくても大丈夫! 迫力の描写と丁寧な解説
なかには「でも、将棋分からないし……」と敬遠する方もいらっしゃると思います。しかし、将棋を全然知らなくても楽しめるところもこの作品の魅力です。
人間ドラマやキャラクターが丁寧に描かれているので、将棋自体が分からなくても戦いの熱さにのめり込むことができます。対局のシーンは、駒を指す音が聴こえてきそうなほどの迫力!
★「3月のライオン」8巻に掲載
また、物語内で二海堂が「ニャー将棋」を使って、分かりやすく将棋を教えてくれるシーンも。こういう可愛い演出も嬉しいですよね。
★「3月のライオン」2巻に掲載
コミックスのおまけページには棋士による丁寧な解説も付いているので、そちらを読めばさらに深く楽しむことができますよ~。また、作品内の対局は棋士監修のもと実際の名勝負を下敷きにしているので、将棋好きももちろん楽しめます!