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「松本零士展 創作の旅路」創作活動に迫る大型展覧会 「銀河鉄道999」最終原稿も初公開

2025/6/19 16:07

松本零士の展覧会「松本零士展 創作の旅路」のプレス向け内覧会が、本日6月19日に東京・東京シティビューで行われた。

「松本零士展 創作の旅路」は、「銀河鉄道999」「宇宙海賊キャプテンハーロック」など、数多くの名作を生み出した松本の没後初となる大型展覧会。初期作品を含む300点以上の原画や初公開となる資料が展示され、マンガとアニメという2つのフィールドで独自の世界観を表現し続けた松本の創作活動に迫るとともに、未来に託したメッセージを読み解く。

都内の景色を一望できる東京シティビューのエントランスには、「銀河鉄道999」に登場する駅のプラットフォームと、銀河超特急999号のモニュメントが登場。大型モニターには「銀河鉄道999」のアニメーション映像が映し出され、この先に展開される展示の数々への期待を煽る。そしてエントランスの先にある長い廊下には、松本作品の年表や“スター・システム”を解説したパネルが登場した。

展示は大きく3つのゾーンで構成。最初のゾーン「歩みを刻む 零士メーター」では、松本がデビューした1950年代から1980年代までの作品がお目見えする。マンガ家を志した14歳の頃の作品「虫の世界探検記」、極貧生活の経験をもとに描いた「男おいどん」、初期の少女マンガ、青年読者向けに描いた「セクサロイド」、第二次世界大戦の最前線を描いた「戦場まんがシリーズ」などを披露。さらに初公開となるデビュー当日の「創作ノート」、「宇宙戦艦ヤマト」のマンガ版原画、「宇宙海賊キャプテンハーロック」の原画や絵コンテなど貴重な作品も並んだ。

続く「唯一無二の創作宇宙」のゾーンでは、「生きることの尊さ」「命の大切さ」といった松本が自身の作品に込めたテーマ、哲学に着目。「銀河鉄道999」第1話の原画を中心に、同作の名シーンをピックアップして展示したほか、同作に登場する多様な生物たちの姿を、鉄郎の旅を通じて紐解いていく。またさまざまな作品で描いてきた宇宙空間、メーテルに代表される魅力的な美女キャラクター、圧倒的な存在感で読者を惹きつけてきたメカなど、作品の細部に宿る松本の作家性にせまっている。また松本が実際に使用していた画材や参考書籍、愛用していた帽子など思い出の品々も公開。さらに初公開となる「銀河鉄道999」の最終原稿も展示されている。

最後のゾーンは「Artist Leiji Matsumoto」。「男おいどん」「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」など、松本の色鮮やかなカラー原画が集められ、繊細な筆致と鮮やかな色彩で描かれた数々の“絵”によって、大規模な展示が締めくくられた。「松本零士展 創作の旅路」は、明日6月20日から9月7日まで東京シティビューで開催されたのち、福岡・北九州市漫画ミュージアムを巡回する。

「銀河鉄道999」50周年プロジェクト 松本零士展 創作の旅路

期間:2025年6月20日(金)~9月7日(日)
会場:東京都 東京シティビュー

期間:2025年9月27日(土)~2026年1月12日(月・祝)
会場:福岡県 北九州市漫画ミュージアム 企画展示室

(コミックナタリー)
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