本宮ひろ志「サラリーマン金太郎」の30周年を記念し、“マネーウォーズ編”を題材とした新作オペラ「オペラ サラリーマン金太郎」が、9月5日に東京・ティアラこうとう大ホールにて上演される。明日7月12日より、チケットの一般販売がカンフェティにて行われる。
「サラリーマン金太郎」は漁師として暮らしていた主人公・矢島金太郎が、ヤマト建設の会長を助けたことをきっかけにサラリーマンとなり、その誠実さと大胆な行動力でさまざまな困難を乗り越えていくビジネスマンガ。「オペラ サラリーマン金太郎」では原作の中でも社会的テーマ色の強い“マネーウォーズ編”を題材に、金太郎が世界の金融危機に立ち向かう姿をオペラとして描く。
演出・音楽を手がけるのは、演劇から能舞台まで幅広い分野で活躍する神尾憲一。主人公・矢島金太郎役をバリトン歌手の栗原峻希が演じる。また共演者にはテノール・中島康晴、ソプラノ・彌永尚美、張春祥が名を連ねた。音楽は、クラシックと現代的要素を融合させたオリジナルスコア。国内外の主要オーケストラで活躍するティンパニ奏者・坂本雄希も参加する。
神尾からはコメントも到着。マネーウォーズ編の魅力に触れつつ「こうしたテーマと金太郎の持つ強烈なエネルギーを届ける手段として、オペラという形式は非常に相性が良いと感じました。感情や思想を音楽で極限まで高め、観る人の心に深く訴える――それがオペラの力です。矢島金太郎のまっすぐな信念や怒り、情熱を、音と舞台で立体的に浮かび上がらせたいという思いから、この挑戦が始まりました」と今回のオペラ化に込めた思いを語った。
神尾憲一(音楽・演出)コメント
「サラリーマン金太郎《マネーウォーズ編》」は、まさに今の時代に響く“人間の本気”を描いた作品です。経済の歪みや国家の在り方に鋭く切り込み、まるで現代の日本を予言していたかのような内容が展開されます。金太郎が世界を舞台に立ち向かう姿には、国や組織の枠を越えて生きる人々の希望と覚悟が重なって見えてきます。
こうしたテーマと金太郎の持つ強烈なエネルギーを届ける手段として、オペラという形式は非常に相性が良いと感じました。感情や思想を音楽で極限まで高め、観る人の心に深く訴える――それがオペラの力です。矢島金太郎のまっすぐな信念や怒り、情熱を、音と舞台で立体的に浮かび上がらせたいという思いから、この挑戦が始まりました。
さらに、この作品には“世界に届けたい精神”が息づいています。本宮ひろ志先生が描いた金太郎の魂は、日本のみならず、世界中の働く人々の心に届くメッセージを持っています。だからこそ、日本から発信するオペラとして、堂々と世界に届けたいと考えました。
“矢島金太郎×オペラ”という新しい挑戦が、観る人に驚きと熱い共感をもたらす舞台になることを願っています。
「オペラ サラリーマン金太郎」
日時:2025年9月5日(金)18時30分開場 / 19時00分開演
会場:東京都 ティアラこうとう 大ホール
スタッフ
原作:本宮ひろ志「サラリーマン金太郎」より「マネーウォーズ編」
脚本:スミダガワミドリ
演出・音楽:神尾憲一
衣装:ひろさわ美樹
ヘアメイク:渡邉栄子
所作指導:源川瑠々子
舞台監督:敷丸
制作:飯村育代
出演者
栗原峻希、中島康晴、彌永尚美、張春祥(特別出演)、坂本雄希(ティンパニ)、神尾憲一(ピアノ)
(コミックナタリー)