電子コミック大賞2025
漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOP > コミックニュース > 第1回矢口高雄マンガ文化賞は「クッキングパパ」、特別賞に「六三四の剣」「蛍雪時代」
第1回矢口高雄マンガ文化賞は「クッキングパパ」、特別賞に「六三四の剣」「蛍雪時代」

2025/10/16 20:20

秋田出身のマンガ家・矢口高雄の功績を称える「第1回矢口高雄マンガ文化賞」に、うえやまとち「クッキングパパ」が輝いた。また特別賞として、「高橋よしひろ賞」を村上もとか「六三四の剣」、「東村アキコ賞」を矢口の「蛍雪時代」が受賞した。

「矢口高雄マンガ文化賞」は2024年12月にマンガ文化の魅力の発信、地域活性化を目的とする包括連携協定を締結した、秋田魁新報社と一般財団法人横手市増田まんが美術財団が、その取り組みの一環として創設したもの。自然や古里を大切にした矢口作品の思いに通じる作品や活動を顕彰し、マンガ文化の魅力とマンガ原画保存の必要性を広く発することを目的としている。選考委員は高橋よしひろ、東村アキコ、マンガ研究者で京都精華大学理事長の吉村和真氏、横手市増田まんが美術財団代表理事の大石卓氏が参加した。

秋田魁新報社は「クッキングパパ」の受賞理由として、主な舞台である福岡県博多を中心に全国を巡り、食文化と家族、地域のつながりを描いていること、40年続く国民的マンガでどの世代の読者にもそれぞれの思い出があり、日本の食文化の豊かさを伝え続けていることなどを挙げている。また「六三四の剣」は剣道経験者も共感できるリアルな描写が評価され、「蛍雪時代」は秋田の豊かな自然に囲まれた山村で暮らす中学生が、貧しいながらも学びへの渇望を持ち続けたストーリーに文化的価値があるとしている。

授賞式は10月24日に、秋田キャッスルホテルにて開催。受賞者や選考委員ほかが登壇する予定だ。

(コミックナタリー)
メールで送る

お得情報をGET!登録してね

▲ページTOPへ