romance2さんがつけた評価
手を組んでスクープをものにした。
恐くても勇気を出して進んだ。
突き止めた。暴いた。勝った。
ひか...(続きを見る)
手を組んでスクープをものにした。
恐くても勇気を出して進んだ。
突き止めた。暴いた。勝った。
ひかれる気持ちは、遂に認めなければならないところまで来てしまった。本気にならないようにしてきたのに。
もう逃げない。宣言して手を取った。
とまぁ、このストーリには甘甘なロマンスは強いほうとも言えないが、プロフェッショナルな根性が立派。ちょっとひねくれマイクはヒロインの仕事への姿勢に見直し買いも入って、かねて抱いていた好感までも語るに落ちて陥落したのだった。
正義感も刺激され、社会派記者の気骨を、見せてもらった。
HQだから上手いこと行くのだが、下手をすれば二人とも業界から干されたワケだから、その辺の緊迫感を表す頁が多く取れず、ロマンスには相応に比重をかけなければならない性質から逃れられず、で、キャリア上の成功の爽快感に酔うエンディング色は強くなかった。
ヒロインが体調悪くなった描写、弱かった気がした。
パパが凄い。
綺麗な絵を描けるのに、ときどきラフになる人物が気になる汐宮先生の作品、白頭鷲登場はさすがに渾身の大型鳥が描かれて、ここは物語の素敵な転換点となった。
二人の間も急速に近づき、溢れ出す思い、止まらない気持ちがストーリーの温度を上げる。
富も権力もある男性に見初められるというスタイルでなく、仕事ぶりに惚れ込んでいたヒロインからの積極性、自分から彼へ出ていくところが素晴らしい(逆玉恥じる勿れ)。男性としての異性を惹き付ける魅力、取材能力、良質の記事を書ける高い志。ジャーナリズムへの想いや同業への連帯感が恋愛感情とミックスされて二人が盛り上がってクライマックスまでギアをあげ突き進む。
コネでなど仕事に就いていないけれど、仕事を進めるにはコネも利用するという現実主義もいい。
ストーリーがまず良かった上に、この後半の面白さは、彼の心にブレーキをかけていた、「住む世界」の違いという古典的なラブストーリーの障害を克服させるスピード感を持っていて良かった。
黒豹、この形容に当てはまるビジュアルをもっと見たかった。
主席、ではなく首席。HQは誤字が多いが、どこかの政治指導者みたいな間違いは笑えない。クオリティを下げるから、誤字撲滅の努力が欲しい。(閉じる)
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