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COLDシリーズ、感動の最終回!
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さまざまな感動と反響を呼んだ「COLDシリーズ」コミカライズ版の完結を記念して、原作の木原音瀬先生と漫画の麻生ミツ晃先生に対談していただきました!!
「ビーボーイゴールド 2018年4月号」に掲載されたスペシャル対談の一部を公開しちゃいます♪
――各巻それぞれの思い出を教えてください。
木原 「COLD SLEEP」の連載前に麻生先生と猫カフェで対談しました。
その時が初対面だったので、緊張を猫にほぐしてもらおう!! ということで(笑)。
「COLD LIGHT」はお母さん(笑)。かなりえぐいシーンがあるので……。
それから「COLD LIGHT」は回想シーンが多くて、それを麻生先生が「現在の透と藤島さん」と「過去の透と藤島さん」をとても上手に構成をしてくださったな、と。
麻生 「COLD LIGHT」は構成を考えるのが楽しくて。
「COLD SLEEP」の時は、とにかく原作に忠実にやる、というのが目標で、でも「COLD LIGHT」でそれをしてしまうと、現在と過去の二部作のようになってしまうので。
現在の二人にフォーカスしつつ過去の部分は回想で入れた方がいいよね、と相談しました。
ただ、原作からかなり変えてしまうので、そこが大丈夫かな、とはずっと思っていました。
木原 マンガとして読んでいて全然違和感がなかったので、気がつかなかったくらい(笑)。
マンガとして面白い方が読む人のためにもいいだろうっていうのがあったので……。
麻生 木原先生がそういう風に考えて下さっているのが「COLD LIGHT」から分かってきたので、変えても先生にOK頂ければ大丈夫かな、と考えはじめたのですが。
原作ファンの読者さんは変えられるのは嫌かな、というのがあって……。
木原 そんな感じの反応は全然なかったですよ。
麻生 あ、良かった~。
――再構成するというのは本当に大変ですよね。
麻生 「COLD LIGHT」はこういう事があった、ああいう事があった、という出来事がメインで時系列にそってお話が進んでいくのと、透さんも藤島さんも根底にある心情がとてもシンプルだったので、起こった事件を抜き出して構成をどうしよう、ということだけまずは考えて描いていました。
木原 ふたりの気持ちは通じ合っていて、あとは周り(の人々)だ!! みたいな感じでね。
麻生 そうです、そうです。藤島さんさえ透さんのほうを向けばお話はまとまる、あとはどう向ける? という感じでした。
あとはお母さん?(笑) お母さんもかなりがっちりと自分の信念を持っている人なので……。
それよりも「COLD FEVER」の方が、ピュアじゃない元に戻った透さんの方が気持ちを理解しにくい人なので、気持ちを掴んで描くというのが難しいなあ、と思いました。
あとは木原先生の原作の心情描写がとても繊細なので、透さんのどの気持ちを切り取って描くかでとても迷いました。
ここの心情も、あそこの心情も素敵だし……って、描きたいものがたくさんあったのですが、全部描くと膨大になってしまうので「COLD FEVER」が一番難しかったです。
――でも悩んだ末に麻生先生なりの「ここを透の気持ちの軸にしよう」というところが見えてきたんですよね。
麻生 「苦しいときはいつも藤島の名前を呼んでしまう」ですね。
今回読み直した時にすごく「この透さんだ……!!」って感じて。
この気持ちがすごいなあって。
――こちらのフレーズは最終回と最終回の前の回とで対になって出てきているんですよね。
麻生 はい。殴ってしまったりとか、拒絶したりするけれど、自分に優しくしてくれたのが藤島さんだけっていうのがとにかく悲しいし、こんなに嫌いって言っているのに、結局苦しい時呼べる相手を藤島さんしか知らないのが……「もう~~!! 透さん~~!!」ってなりました(笑)。
「君の人生藤島さんしかいないよね!!」って(笑)。
読者として読んでいた時には「暴力にしか訴えられない」という透さんの哀しさばかりが印象に残っていたんですが、今回彼の気持ちを追いかけてみて、ずっと孤独で彼の中の優しい記憶、幸せな記憶は藤島さんがもたらしてくれたあの時しかないんだって……。
「その後裏切られた」とは言うんだけれど、与えられたあの一回をすごく大事に持っているというのが切なくて。
それから、「COLD SLEEP」「COLD LIGHT」はそれぞれ独立したお話としても読めるように作っていたので、「COLD FEVER」もそうしようと思ったのですが、それがとても難しく、「COLD FEVER」は「COLD SLEEP」「COLD LIGHT」も絡めて描きました。
木原 そもそも、(原作小説のときは)「COLD FEVER」が描きたくて、「COLD SLEEP」「COLD LIGHT」を先に作ったといういきさつがありますからね。
――COLDシリーズのコミカライズを通して、一番印象に残っているシーンを教えてください。
木原 やっぱりお母さんがインパクトありましたね(笑)。
麻生 お母さんみたいなキャラクターは自分の中からはなかなか出てこないので、そういう意味では「COLD LIGHT」はお母さんを描くのが楽しみで……。
こういう人はこういうシーンでどういう表情をするんだろう、と考えるのがすごく面白くって。
このお母さんだったらここでちょっと笑うはず、と想像しながら描きました。
少し狂気じみた事でも、自分の中で正当化できちゃうんだっていう……。
――麻生先生の印象に残っているシーンはいかがですか?
麻生 たくさんあるんですが、「COLD SLEEP」の終わり方をどうしようと悩んでいた時に、木原先生の雑誌のコメントを見て、そのシーンを描いたんです。
木原 私、なんて書いてました?
麻生 確か雪が降るか、桜が咲く季節……ということを書いていらして。
最終回をどういう始まり方と終わり方にしたら明るい方向に向かっている感じにできるか、と考えていた時に、木原先生のコメントを見て、始まりでは雪だけれど、最後は桜の花が咲いて花びらが舞っている……とすれば明るいイメージになるなと。
なので、あそこは原作以外からも木原先生の言葉にインスピレーションを頂いて描いたシーンだったので、思いついた時はすごくテンションが上がりました。
あと、これはちょっと私のファン的な気持ちの話になってしまうのですが、「COLD FEVER」で透さんが楠田くんに対して「こんな友達が欲しかったな」と思うシーンがすっごく好きだったんですよ!
透さんの藤島さんに向かう気持ちとは別に、普通に友達が欲しかったんだっていうのがすごく悲しいけど可愛いな、って思えて。
しかもその相手が私の最推しキャラの楠田くん (笑)。なので、もしページが足りなくても絶対そこだけは描く!! と思っていました(笑)。
インタビューの全貌は「ビーボーイゴールド 2018年4月号」「ビーボーイゴールド 2018年4月号 分冊版 Diamond」に掲載されています。貴重な裏話や直筆コメントも収録!ぜひチェックしてみてください!!
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