どうぞじっくりとご覧下さい
表紙に惚れてBLを買う、いわゆる表紙買いをした経験はありますか?
今回は「表紙」に注目し、思わず手に取ってしまうような魅力的な表紙の作品を集めてみました! 妄想が膨らむようなものからツッコまざるを得ないものまで8作品。まずは表紙を観察するところから始めてみましょう~!
宵と夕暮れが混じり合う空を背景に、薔薇の花びらが散る……タイトルの『ラヴィアンローズ(薔薇色の人生)』をイメージしたような赤が散らされた綺麗な表紙に、目が釘付けになります! 恋から脱皮し、大人の愛へ歩み始めたふたりの心情を落ち着いた色味で表現しているのでしょうか。
既刊『ROUGE』の続編となる本作。前作では、真面目な男前ヤンキー×コミュ力低めな美人ヤンキーが、喧嘩を通して絆を深めました。そして今作! 甘くとろけるようなふたりの関係性がとにかく美味しい……! しかし甘いだけではなく、新たな闘争が始まる予感、そして恋敵も登場……? 喧嘩が絶えない不良高校生なのに、真面目で誠実と根がしっかりしてるふたりを応援せずにはいられません……! 男前×美人が性癖、治安の悪い高校の闘争がお好きな方は、買って後悔しません! 彼らが幸せになれるのか、行く末を親心で見守りましょう。
じっくり恋をしていくふたりに、ジワジワ〜っと感動の波が押し寄せる! ときめきと幸せ感たっぷりのイチオシBLです! こちらは既刊『バニラ・ショコラ・シガレット』登場の熟年カップル・豊橋×高槻の馴れ初めを描いた作品で、単品でもお楽しみ頂けます!
ゲームメーカー勤務の豊橋が、隣人で在宅ワークの作家・高槻とご飯を共にするようになるところから関係は始まります。高槻の可愛すぎる仕草にキュンキュンしたり、ふとした瞬間に見せるアンニュイな表情にドキッとしたり、豊橋の包容力抜群な言葉のひとつひとつに感じ入ったり。まるでふたりの日常を覗き見しているような感覚に……。と、ここで表紙を見てみますと、まさに商品棚を覗きこんでいるふたりの様子が描かれているじゃありませんか! 何という技巧……覗きこむふたりを覗き見……素晴らしい!
また、男は男らしくしなくちゃいけないのか、男同士で恋はできるのか、高槻の葛藤も見どころです。天真爛漫だけど影のある高槻と、それを包み込む優しい豊橋。まさに破れ鍋に綴じ蓋なベストカップル、ぜひご堪能あれ!
「今なら断言できる。人は恋で死ねる。」作品のテーマは、性的欲求を持たないセクシャリティをもつ"ノンセクシャル"! こういった作品、なかなかないように思います!
性行為に不快感をもつ一騎は、大人になって初めて恋をします。お相手は、一騎の気持ちが手にとるように分かるノンケ・唐木田。しかし、一騎が唐木田の行動や人間関係に一喜一憂してることはモロバレで。犬が尻尾を振るようなわかりやすい好意ではなく、猫のように好意を隠すも、滲み出てしまう「あなたが大好き」という気持ち……! そんな一騎を唐木田もズブズブに甘やかします。そして「別れてみたけど、寝込んでしまうほどやっぱり好き」という一騎のいじらしい一途さ……! 一途受けが性癖な方におすすめの一冊です。いや、攻めとか受けとかそんな次元では語れないほど深い! 性行為ができなくてもノンセクシャルなりの愛がある。価値観を共有しあって、ちょっとずつ譲り合って、たまに感化されて、一緒に生きていく。表紙からもふたりの空気感がじんわり伝わります。そんな、ノンセクだけでなく普遍的な愛のお話をお楽しみください。
<あらすじ>
風邪を引いた一騎の自宅に別れたばかりの元恋人・唐木田がやってきた。
性的欲求を持たず恋なんてできないと思ってた一騎が、自分で区切りをつけた初恋の人。
フラれたにもかかわらず優しく看病する唐木田は、寝込む一騎にキス。そして……
「いつか、あの手に、触れられてしまう。」
pixivで感動を巻き起こした臆病な初恋が待望の書籍化。
BL界にミラクルスーパーノヴァ爆誕。
ツンデレの一瞬のデレの瞬間に勝るものなし!! 和洋折衷…まさにそんな一言がぴったりのこの表紙! ふたりの艶やかな流し目になんだか牽制されている気分になりますね。でも全然悪い気はしない! むしろもっとやってください!
きっちり着ているのにエロティックな雰囲気を表紙からだだ漏れさせているこのふたり。なんとひょんなことから同居することになります。最初はツンとして心を開いてくれなかった和服美人・秋人(受)ですが、真正面から受け止めてくれる男前気質な豪太郎(攻)とのふれあいを通して徐々に柔らかくなってきます。ツンとしていた時は着物+眼鏡のひんやり感も相まって近づきがたいクールビューティ―な印象ですが、一度雪溶けしたらもう可愛くて仕方がない!! 豪太郎と一緒に悶えまくること間違いなし! です。
制服や和服萌えはもちろん、焦れキュンやちょっと切ないけど温かい話が好き……なんて方にもオススメ。表紙買いして花丸大正解な一冊です♡
<あらすじ>
離れないで、そばにいて、
ずっとぎゅっとして。
天然たらしなお巡りさん×ワケあり寂びしんぼお坊ちゃん
離島に赴任してきた警察官の豪太郎は、上司からの頼みで、島の別荘にひとりで暮らす青年・秋人と同居することになる。まだあどけなさの残る秋人は、夜な夜な男たちを部屋に連れこみ体をあずけていた―。秋人の身を案じる上司に代わって、夜のお目付け役をすることになった豪太郎だったけれど、いつもツンとしてご機嫌ななめな秋人はなかなか心を開いてくれなくて?!
大注目新人・鈴丸みんたの新境地コミックス!
ダークな作品を描かれることの多いシビト先生がまさかの王道!? ファン的にも新鮮な一冊です。表紙を見てまず「あれ? シビト先生なのに何だかハッピーピュアラブのかほり……?」と即購入し、ページをめくると新世界が。本作がシビト先生の入り口になる方も、ぜひ過去作と読み比べてみてほしいです!
青を基調とした、水族館でキスするふたりのロマンチックな表紙。まるで海の中にいるかのような清涼感ときらめきに思わず購入の手が伸びてしまう人も多いのでは。
内容は一途でピュアなワンコ×影のある美人バーテンの「トレンディードラマのような」純愛物語。ザ・王道ストーリーと退廃美な絵柄が作用しあってピュアの中に何だか切なさが。恋を知らなかった攻めと過去の恋で傷ついた受け、恋愛に関して正反対な経験値を持った2人が心と体を通わせあっていくのが尊いです!
自然豊かな田舎風景をバックに、パンツをずらして抱擁する表紙のふたり……。いやいや、これはもう表紙買いするしかないでしょう!! 生まれた時の姿で自然(=田舎)に帰るという意味なのでしょうか。
さて、本作の主人公・錦。一見するとメガネの好青年ですが、実は実はのオ●ニー狂! 最近は野外オ●ニーにハマッているというドスケベさんです。しかし引っ越し早々に野外でシコッていたところを隣人に見られてしまい……。普通は気まずくなるところですが、隣人の亘くんがまたイイ子でして! 純朴というか素直というか……あまり性的な経験がないと暴露した挙句、錦にオ●ニーをレクチャーしてもらうという超展開に! 亘のザー●ンがついた手で自身のムスコを扱く錦のエロさに萌え転がること間違いなしですよ! また、ふたりで行う野外オ●ニーシーンもシュールで最高でした。釣りしながらの自慰とかセンスありすぎます(笑)
エロ満載なのに、ふたりが醸し出す雰囲気は本当にピュア! 初々しいふたりに癒される一冊でした。
スパダリみのあるスーツ、ピンクパーカーの青年、そして陰毛という単語が光る帯……。いかがわしい雰囲気が漂っているのに、どうしたって陰毛が気になって仕方がない。どうしたって買い物かごへ入れてしまう作品です!
まず初めに……本当に陰毛から始まる物語でした!!(笑) すがすがしいほどの出オチっぷりに思わず拍手したくなります。一目惚れ相手に「陰毛、歯に挟まってますよ」なんて指摘され、しかも後日男と路チューしているところを目撃され……。思わず「死にてぇ」となる展開が続く主人公の一。ファミレスとウリという二足の草鞋を履く青年ですが、実はめちゃくちゃ純情ボーイ! 何の奇跡か、片恋相手の佐藤と「客とボーイ」の関係になるのですが、恋心がバーストして合体を前に鼻血ブーするところが最高に可愛い! エッチには慣れているはずなのに、本命を前にするとピュアが炸裂するなんて、これが推せずにいられますか!?
なかなか進展しない関係に焦れ、佐藤に関するトンデモな事実に驚き……。読み応えたっぷりの一冊でした!
<あらすじ>
【陰毛、歯に挟まってますよ?】バイト先で好きな人に指摘された、まさかの大失態!それでもこの片想いはめげません。ファミレスの常連で紳士な攻め×ウェイターとコールボーイを兼業中のドジっ子受け。“身体はエッチだけど、心は誰よりも純粋。”本名・橘 一(たちばな はじめ)、通称イチ。風俗店の人気No.1に上り詰めた彼は、そろそろファミレスのバイトを辞めようと思っていた。そんな矢先に佐藤 京一(さとう きょういち)と出会ってしまう。週に2日、佐藤がやってくる日はイチにとって最高の幸せ。セックスで得られる快感とはまた違った歓びに満たされる。ちょっとした一目惚れから、想いはどんどんと募っていく。しかし佐藤に売春をしていることがバレてしまった…!?
ひとつのベッドにふたりの男子……。ゲームに夢中な男子に向けられる優しい視線に、よく見たらナチュラルに重なっているふたりの足。日常感と恋の甘さが漂う表紙です!
後輩の柳は武井のことが好きで、ある時それを伝えてしまうのですが、案の定恋は成就せず。武井の「好き」は恋愛感情の「好き」ではないというお決まりのアレだったのです。にも関わらず、無意識に期待させる言動を繰り返すという罪深さ! 友人に指摘されて初めて、武井は自分の残酷さに気付きます。柳のことを真面目に考え始めるのですが、「恋愛感情がなければ一緒にいちゃいけないのか?」と悩むシーンがリアルでとても印象的でした。一生懸命自分のことを考えてくれる先輩に「愛」を感じ、だからこそ自分の気持ちなんてどうでもいいと断言する柳……。彼の確固たる想いに涙がちょちょ切れること必至です。真摯にお互いに向き合う大学生の尊さを全身に浴びた一冊でした。
いかがでしたか? 普段あまり表紙をじっくり見ないという方も楽しんで頂けたのなら幸いです。
表紙は人間でいうところの顔に当たる部分。第一印象を決める重要なパートなはずなのに、どうして今まで特集しなかったのだろうと、スタッ腐一同、改めてその良さを感じた特集でもありました。表紙と内容のギャップに驚くというのもこれまたオツですね~。
ぜひこれからBLを探す際に表紙にも注目して頂ければと思います♪
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