本能で繋がる主従関係
近年BL界で大盛り上がりのDom/Subユニバース、満を持しての登場です!作品数が増えてきた今、ぜひとも押さえておきたい8作品をご紹介いたします。
▼Dom/Subユニバースとは?
「男女」の性それぞれに、ダイナミクスとよばれる第二の性「DomとSub」が存在するという世界設定。
DomはSubに対して「支配したい」「お仕置きしたい」「守りたい」という欲求を持ち、SubはDomに「支配されたい」「褒められたい」「尽くしたい」といった思いを抱いています。
それぞれの欲求は本能によるものなので、欲求が満たされないと体調不良を起こすことも。
Dom/Subユニバースに触れたことがない方はぜひこの機会に独特な世界観と本能でつながるふたりをご堪能ください♪
初心者さんにはまずはこちらからどうでしょう?Dom/Subユニバースならではの良さや萌えが詰まった入門書的な作品がこちら!
痛み=快感と勘違いし満たされない日々を送っていたSubの咲と、愛が重すぎて本能のままプレイすることを恐れるDomの泉。仮パートナーとして同棲を始めた2人は甘え甘やかされ満たされ合いながらゆっくり信頼関係を築いていきます。
支配・被支配と聞くと痛いプレイを想像しがちですが、ここでは支配=コントロール。信頼した相手に自分を委ね、甘く支配される心地良さ溢れるコマンドプレイが見どころ。指一本も動かさなくていいほど愛情たっぷりにお世話され、コマンドで蕩けきった咲の表情が最高に可愛いですよ~!コロンの香りでマーキングし、残り香を確認して支配欲を満たす泉の愛の重さも良き…
支配したい、従いたい、この気持ちは本能のせい?求め合っているのに素直に気持ちをさらけ出せないもどかしさが切ない一冊です!
主人公は、自分の第2性を受け入れられず、更にDom嫌いを拗らせている榛名。政府公認のマッチングシステムで偶然出会った同僚・大友とペアリングすることになりますが、大友は榛名が思い描くDomらしくなく、プレイ内容も「おすわり」や「ハグ」などずっと優しいものばかり!これにはDom嫌いの榛名も読み手も「もう終わり!?」となってしまうほど(笑)。しかも会社に手作り弁当を持参して榛名に振舞う始末……。あまりの物足りなさに榛名はえっちな夢を見るハメに……。「大友、キミ本当にDomなの?」と思わず突っ込みたくなるはずです。
自分の第2性を受け入れられない榛名が、Domらしくない柔和な大友と過ごす時間やプレイを通して彼と自分自身の第2性に次第に心を開いていく姿はまるで野良猫が懐いていくよう。しかし最後は大友もDomらしさを発揮して……そのギャップがたまりません。
最初に決めたセーフワードが鍵となる本作。切なくて最後まで優しい一冊です!
名家の御曹司で自分をDomだと思い込んでいる千代太と、Subのフリをして千代太に仕える執事の廉。千代太の発作をきっかけに2人だけの秘密のコマンドレッスンが始まり……。
言われるがままに廉のコマンドプレイを受け入れる千代太が健気で可愛くて悶えます。お互いが主人であり従者でもある2人。昼と夜で主従逆転する2人の関係性や、溺愛執事の甘~いコマンドプレイが見どころです。廉のコマンドに一生懸命従うピュア可愛い千代太は身も心も全て廉に委ねてトロットロ…守りたい甘やかしたい世話したい……。瞳をキラキラさせて悦ぶ千代太の表情に、廉の気持ち分かるわぁ~と優しい気持ちになれますよ!
DomとSubはお互いの信頼関係があってこその対等な関係。好きな相手のお願いならコマンドなんてなくても従いたい。守ることこそDomの本質。おとぎ話のような綺麗な作画でDom/Subユニバースの奥深い尊さを感じられる作品です。
刺激的なストーリーのイメージからDom/Subユニバースに手を出せていない方必見!コマンドプレイはもちろん、DKBLまで堪能できてしまう贅沢な一作です!
Subである一色の介抱を目的にパートナーになったDomの倉科。一見正反対な2人がプレイや対話を通して信頼関係を築いていく過程が繊細なタッチで描かれています。互いに芽生えた新たな感情に葛藤し、すれ違いつつも歩み続ける2人には読者も胸を打たれます!また、派手な見た目と裏腹に、一色の体調の変化にいち早く気づき、優しさが垣間見えるコマンドを使う倉科のギャップに萌えること必至……。特に「Good Boy」と一色を褒めるシーンが印象的です!!普段学ランのボタンを一番上まで留めているガードの堅い一色もプレイ前になるとお色気ムンムン!プレイに初心な2人も可愛らしくてニヤニヤです。
心温まるDom/Sub作品をお探しの方、自信をもってオススメさせていただきます!
野球少年だった菊馬は部活中に起こした暴力事件を機に退部し不良の道へ。素行の悪さが原因で寮の部屋変えを命じられた日、保健医の木田から自分がSubであることを告げられます。しかも移動先のルームメイトは瓜生というDomで……!?初対面にも関わらず瓜生に奇妙な感覚を覚えた菊馬、瓜生のコマンドによって初めての「おすわり」を体験したことで「目覚め」てしまい、それ以来2人は寮則を破ったらお仕置き、守ったらご褒美というプレイを重ねていきます。
本作の注目ポイントは本能に抗えないというSubの葛藤!自分の意思に反して本能で従ってしまう体……。そんな状況に心が追いついていかない菊馬の葛藤がいわゆる「クッ殺」のようで本当にかわいそ可愛いんです……!!
屈強男子に定評のあるつし子先生ですが、本作は屈強男子の菊馬が受け、逆に優男風の瓜生が攻め!今までにない逆のCP傾向は他のDom/Sub作品でもあまり見ない組み合わせでとっても新鮮ですよ♪
「俺たちは運命だ」という言葉と無理やりつけられた首輪に囚われ、Domへの拒絶心を抱きながら、好きな小説を慰めにしてSub性を生きるミキと、大人になってDom化した戸惑いと理想の愛のかたちを小説に描き続けてきた森屋。そんな2人がベビーシッターと雇い主として出会い、惹かれ、愛を知って自分を肯定し、幸せを掴みとる物語です。
2人の仲を繋ぐ娘しおりが愛らしくていいコで、家族モノとしてもたっぷり楽しめる上、森屋の包容力の中でとろけていくミキがえろ可愛く、いろいろ収束した後の幸せえっちの充実度は100点満点です。
しかし、OOY先生の描くこのDom/Subユニバースの凄みは、ミキに首輪をつけた男・羽賀の存在にあり!実は誰より衝撃の運命を背負っている彼の心の闇が、すべての背景であり、かつ、ハピエンな物語にスパイシーな陰影と深みを与えています。
周囲から一目置かれる高ランクDomの伏見は、偶然耳にした保健医の保科が使うコマンドに反応……!高ランクDomの俺が服従したいだなんて!と抗う気持ちと裏腹に、体は甘やかされる快感を忘れることが出来ず欲を募らせ……。
何といっても、普段はプライド激高の伏見が保科に撫でられ甘やかされ、とろとろに溶かされる様子がたまりません!蕩けながらも最後まで素直になれないところが愛すべきツンデレ属性。可愛いのに強気な受けちゃんを愛でたい方にオススメです。また、強すぎるDom性ゆえに相手を不幸にしてしまうと葛藤する保科に、「お前ごときに俺を不幸にはできない!」と伏見が喝を入れるシーンは対等なDom×Domらしさが溢れる名シーンだと思います。
DomとSubの特性を併せ持つMix体質やDomにも効くコマンドを発することができるSSSランクDomなど、オリジナルの設定がスパイスになっていてDom/Subの新しい可能性が感じられる作品でした!
閉じ込めて、縛って、狂おしい程の束縛愛!恋に臆病な紳士攻め×強気で一途な受けの激しく、官能的なDom/Subユニバースです。
ある日、Domの篤史の元に届いた叔父の突然の訃報。遺言により篤史は亡き叔父のパートナーでSubの塁の世話係&仮パートナーを務めることになるのですが……?シリアスなテーマなのに、終始甘さが漂うのは篤史の過保護なくらいの(無自覚)溺愛ぶりのおかげでしょうか。篤史の愛を一身に受け、手負いの獣から甘く、一途なエロ猫様へ変身を遂げてゆく塁のビフォーアフターはギャップ萌え間違いなし。その一方で、Dom/Subの世界観特有の葛藤もしっかりと描かれています。愛したいのに、壊したい。傷つけたくないから、愛せない。暴走する本能と塁への愛情との間で苦悩する篤史に胸が締め付けられます!
Dom/Subならではの切なさや恋の甘さを味わいつつ、過激な本格プレイも堪能できてしまう、読み応え満点な本作。ぜひ本編でたっぷりお楽しみください♪
バース設定というと、オメガバースを思い浮かべる方が多いかと思いますが、今回ご紹介したDom/SubユニバースもジワジワとBLファンの中で定着し始めています。最近ではDom×Subにこだわらず、Dom×DomやSub×Domなど多様な組み合わせも登場し、ますます見逃せない展開に!
ぜひ今特集を参考に、Dom/Sub沼にはまってくださいね♪
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