冷めないうちに召し上がれ
以前シーモアではレストランをテーマにしたBLを特集しましたが、今回はその対極とも言える「家庭的ごはん」がテーマ! プロが作る料理もいいけれど、心がホッと落ち着く家庭料理も最高ですよね♪ プロじゃないからこその温かさに胃袋を掴まれる男子続出です!
優しいごはんを囲みながら育まれる恋愛模様……8作品たっぷりお楽しみあれ!
「お惣菜屋大好き!」な森嶋ペコ先生が描くのは、何よりも美味しいごはんが大好きな人気グルメブロガー大学生の大成が、惣菜店の美人店主・花岡とその料理に一目惚れ&一口惚れすることから始まる満腹ラブ・ストーリー。
食べると美味しくて幸せになるから、みーんなに知ってほしい! と無邪気に慕っていたはずが、食べるたび、会うたび、どんどん胸が苦しくなるのはなんで!? さらに花岡のつらい過去を知るゆえ・守るゆえに大成を凶暴に牽制する青年の登場や、花岡の訳あり先輩の登場が、大成のモヤモヤを増幅し、やがてある決意をもたらすことに! こんな単純ワンコに一途に料理を愛されたら、花岡でなくても張り切っちゃうよねと思わせるキャラの魅力や、花岡の抱える切なさや儚げな美しさなど、様々な要素が合わさってまさにひとつの料理のような味わいを生み出しています。読み終えた後、その充足感に「ふー、ごちそうさま」と言いたくなる一冊です。
オレの作った惣菜ばかりを知らずに買っていくサラリーマンがいる。嬉しくて、気になって、ある夜、売り切れに肩を落とす彼に思わず世話を焼いてしまった……。そんな出会いから始まるスーパーの惣菜担当・晃太郎とリーマン高野の大人の恋物語は、上田アキ先生が同名短編を思い入れ深く長編化したもの。高野視点から晃太郎視点に変わり、より感情描写がこまやかになりました。
「従業員と客」で出会い、「料理好きな男と料理を食べたい男」として知り合い直したふたりは、親友のように、恋人のように、家で夕食を共にするうち両想いに……。その日々は優しい初々しさに満ちていて、例えば晃太郎の〝わかってほしい弁当〟エピソードは胸キュン必至です。それでいて、「もっと、オレの料理を食べて欲しい」「お前のメシ、食えるだけ食いたいよ」という、まるで性行為の暗喩のような心の交歓が全編を通して漂っています。やはり食べる・食べさせる行為は、エロスだと思わせてくれる作品でした。
みなさんは、お気に入りの総菜屋さんはありますか? 本作は、絶品の総菜屋×胃袋をがっつり掴まれてしまったリーマンの、読んでいるだけでお腹がすくようなもだきゅんラブです♪
とある総菜屋にハマっている受けの紺藤。毎日食べちゃうほどお気に入りなのに、唯一気に入らないのは妙に距離感が近い店長の蠣灰谷で……!?
本作の魅力は、肉体は肉体でも「胃袋」から陥落するストーリー! 蠣灰谷のことが苦手なはずなのに、いつの間にか美味しい総菜につられて蠣灰谷のことを考えてしまう……! という展開が新鮮で萌えます♪ 受けの食の好みを完璧に把握している蠣灰谷の、「紺藤さんの身体は俺の料理でできてる」というS気味発言もエロい!
もちろん、美味しいのは展開だけじゃありません♪ 蠣灰谷にとろとろにされちゃう大迫力のHシーンも必見! 紺藤の照れた顔や、溢れまくりな体液、そして臨場感たっぷりな効果音がそそります!
ふたりのもだきゅんな恋愛模様からラブラブHまで、美味しく召し上がれ♪
今作は「割烹よしみ」二代目店主・真人と、幼いころから真人の料理で育った光太のお話です。「おれのお袋の味はまこさんのごはん」というほど、真人の料理が大好きな光太。ふたりはまるで家族のように暮らし、支え合い、馴染みの常連客に愛されています。おいしそうな家庭料理の飯テロも魅力的♪ そんなある日、昔の知人が訪れ、真人と親密そうにする様子を見た光太の中で変化が。それは徐々に家族愛以上の情愛があることを光太に気づかせていくのですが……。
自分がゲイだから光太もそう染まるのではないか、幸せな道を邪魔してしまうのではないか、と怯える真人の葛藤が切ないです。自身が光太に抱く愛しさを悪いものに例え、「いつの間に毒盛ってたんだろうな」と泣きそうに微笑むシーンからは、深すぎる愛情を感じて胸が詰まる思いでした……!
家族愛をとうに凌駕した情を抱えたふたりの、始まりから結びまでを丁寧に描いた、おいしくて心に染みる一作です。
堅物リーマンがキラキラ年下わんことの出会いで変わっていく……。そんな心温まるラブストーリーがこちら!
主人公の葉山は、料理好きのサラリーマン。過去のトラウマから人との接触を極度に恐れており、人付き合いがとても苦手です。そんな彼がひょんなことから年下大学生・春に手料理を振る舞い、さらに定期的に食卓を囲むようになっていきます。人懐っこくて、キラキラの笑顔が眩しい春と過ごすなかで、かたく閉ざされていた葉山の心が徐々に開いていく描写がとても繊細に描かれています! 堅物リーマンのエプロン姿というギャップはもちろん、献立を楽しそうに考える表情や実際に食卓に並ぶ手料理の数々に、読み手の心もほっこりすること請け合いです。若さゆえの積極性もありつつ、葉山の心の傷に寄り添おうと努力する春くんもこれまたイイ子なんですよ~!
最初こそ春に触れられることを盛大に拒絶していた葉山が終盤どう変わるのか。ぜひ注目してみてください!
癒し系ぽっちゃりくん・コータが、ミステリアスなモテ男・渋沢先輩に「お弁当を作って」とお願いされるところから物語は始まります。いっしょにご飯を食べていると、なぜか渋沢先輩がコータのほっぺたを舐めだして……! ごはん的な意味だけでなくHな意味でも受けが攻めに戴かれてしまう、イチャラブコメディです♪
手作り料理を受け付けない渋沢先輩が、コータの料理だけはおいしく食べることができるという特別感にときめきまくりです! ごはんの内容は一般的なものですが、コータの人柄がにじみ出ているようなあたたかなお弁当は、とりわけおいしそう! 胃袋はもちろん、コータ自身の魅力がお弁当からも伝わってきます。始めはよくわからないまま流されるコータですが、何度も身体を触られるうちに渋沢先輩を意識するように。ごはんから始まる2人の恋の行方を、ぜひ見守ってください! 最初から最後までぽっちゃりのままですので、おデブ受け好きな方にもオススメな作品です!
きっと誰もが一度は夢見る生活。スタイリッシュで心地よいシェアハウス、併設された人気カフェとブーランジェリー、隣人はいい人ばかり。おまけに同居人は料理好きのイケメンで上げ膳据え膳、月曜の朝には決まって併設2店の店主たちが訪れ、食材談義に花が咲く美味しい朝食会……! つらい家族関係を逃れ独立した史佳は、空室待ちのトラブルから物件オーナーの朝日奈と同居することに。人を甘やかす天才の朝日奈の優しさに包まれて少しずつ心をほぐし、一方で朝日奈は、ささやかなことでも喜ぶ史佳の愛情に飢えた慎ましさがいとおしく、家族のことを聞いてさらに「守りたい」と完オチ。朝日奈の愛がこもる手料理が2人を幸せにするかと思われたある日、史佳が恐れる弟が現れ……!
牧山とも先生の原作を杉原チャコ先生がコミカライズ。史佳の家族関係がビターなだけに、朝日奈や住人たちと過ごすしあわせ感が一層、温かい湯気のようにページからわきあがります。
恋人と思い信じていた男には騙され捨てられ、仕事でも理想と現実とを隔てる壁にぶち当たり……と疲労困憊のゲイ・小南が、玄関先にうずくまるお隣の大学生・森を拾いお世話することから始まるお話です。小南にとって、好みのタイプながら手を出すわけにはいかない森は、まさに推し! 面倒見がよくオカン気質な小南は、小学校の栄養職員ですから栄養面にはうるさいんです。推しがろくな食事をしていないと知れば、いてもたってもいられません。森への好意は隠してせっせとお世話するうちに、森の近すぎる距離感に悶々と……♪ 実は小南を惑わす森がなかなかにミステリアス。目的は「聡一郎さんの幸せ」……ってどういうこと!? 彼の真意がわからないので、読者も小南と一緒にドキドキしちゃいます。さらに森の素性と本心がわかると、萌えの追い討ち!
愛情のこもった料理を好きな人と食べることってなんて幸せなんだろう……と、食が結ぶ絆にほっこりできる作品です。
おかしい……ちゃんとご飯を食べているはずなのにお腹が空くなど……。思わず「ぐぅ」とお腹が鳴った皆さん、同志ですね(笑)。
どうでしょうか、お好みの料理男子はいましたか? 性別年齢問わず、料理上手な人ってやっぱり魅力的だなぁとスタッ腐一同実感しております。
本格的な料理漫画のBL版があればぜひ読んでみたい、そう思う今日この頃です♪
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