Q1.本作品を描くきっかけは何でしたか?
シーモアコミックス設立の際に担当さんからお声がけいただきました。和風ファンタジーは描いてみたかったジャンルのひとつでしたので、挑戦する機会をいただけて嬉しかったです。ありがとうございます!
Q2.世界観やストーリー・キャラクター設定などはどんな時に思いつきますか?
興味のある本を読んだり、担当さんと話した内容を掘り下げたりなどして考えます。ぼんやりテレビを観ている時や散歩している時など、あまり考えていないときに限って、はっと思いついたりもします。
Q3.本作品のこだわりを教えてください。また、こだわったシーン・コマなどあれば教えてください。
小夜が周りに翻弄されながらも、自分の意思で選択し、生きていくところです。1話の小夜の花嫁姿の立ちポーズと暁の登場シーンは、作品に興味を持っていただけるように特に気を付けて描きました。
Q4.キャラクターの裏設定などはありますか?
三人娘と菖蒲の名前は暁がつけました。小夜の特技は決めた時間内に繕い物を完璧に仕上げることです。
Q5.先生の推しキャラを教えてください。
三人娘と菖蒲です。シリアスになりすぎるときなど、4人がからむシーンに助けられています。
Q6.漫画家を目指すきっかけとなった作品や、日々の活力にしている(バイブル)作品はありますか?
ひかわきょうこ先生「彼方から」「荒野の天使ども」、村上もとか先生「六三四の剣」、安孫子三和先生「みかん・絵日記」などです。
Q7.漫画を描く時に一番好きな作業はどれですか?
枠線引きが一番好きです!デジタルで作業するようになりまっすぐな線を引けるようになったからです。
Q8.作品制作の際に気を付けていることや工夫していることを教えてください。
小夜と暁が向き合うシーンではふたりの気持ちが読者の皆さんに伝わるよう、表情や手の位置に気を付けています。自分だけの考えに囚われすぎないように、担当さんに助けていただきながら作品に取り組んでいます。
Q9.シーモアユーザーの皆様へメッセージをお願いします。
「能なし巫女は、鬼神さまに愛される」を読んでくださり本当にありがとうございます…!至らない点が多々ありますが、読んでくださっている方にも、これから読んでみようと思ってくださっている方にも、楽しんでいただけるように引き続き精進して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします!
Q1.都築さん目線で、この作品のココがすごい!など推しポイントを教えてください。
「能なし巫女は、鬼神さまに愛される」は、生まれ持った才能がなくとも、小夜のように健気にひたむきに生きていれば、いつかきっと報われる…と感じさせてくれる作品だと思っています。
読者のみなさんにも、今後小夜と暁の結婚がどうなっていくのか、様々な障害を乗り越えていく2人を応援していただけると嬉しいです。
Q2.企画時点での秘話などあれば教えてください。
王道ファンタジーということもあり、世界観の構築には多くの時間を費やしました。北見先生と二人で、「生贄ってなんぞや」とディスカッションしたのも、いい思い出です。また、キャラデザを何案かもらっていたのですが、現状の冷静で端正な暁ではなく、もう少しワイルドな方の暁を選んでいたらどうなっていたのかな…と不毛な妄想を繰り広げてしまいます(笑)
Q3.先生と共に作品を作られる中で、印象に残っているシーンなどあれば教えてください。
3話の、最初は暁に対する恐怖心を抱いていた小夜が、暁の「私の花嫁」という言葉に涙するところです。能なしであるがゆえに人間にないがしろにされてきた小夜は生贄に出され、持ち前の前向きさで妖たちの中で生き抜こうとしてきました。でもどこかから回っていて、3話でようやく、自分とまっすぐ向き合ってくれる人=暁と出会えたのだと思います。1~3話にかけての小夜が泥臭く今を生きようとする人間らしくて、個人的に好きなシーンのひとつです。
Q4.都築さんの推しキャラを教えてください。
三人娘が出てくるシーンは、いつでもほっこりしてしまいます。あの見た目で結構年齢はいっている…というのがミソです。見た目は似通っていますが、実は5話あたりからちょっとずつ、それぞれの性格の個性がついてきています。そのあたりにも注目してみていただけると、別軸で作品を楽しめるかもしれません!
Q5.この先の見どころなどを教えてください。
つらい過去から独善的になってしまった鬼狩り・櫻庭と、小夜・暁の対決にどう決着がつくのか…読者のみなさまにも、ハラハラしながら見守っていただけると嬉しいです。
また、七星・鬼狩りの櫻庭と敵役が現れてきましたが、11話に登場する「姫」も今後展開に絡んできますので、様々な障壁のある小夜と暁が、より絆を深め合っていくところを楽しみにしていただければと思います!
Q6.先生の尊敬するところ・すごいところを教えてください。
どれだけ時間が迫っていても、いつでも妥協せずにしっかりと作品と向き合っている北見先生を尊敬しています。いつもありがとうございます…!
本作は北見先生が魂をこめてつくっている作品ですので、ぜひ様々な読者様に読んでもらって、みなさんに愛される作品になりますよう、心から願っております。
Q7.本作品の編集のお仕事をされている中で嬉しい瞬間を教えてください。
ネーム制作時、私からご相談した調整内容を、私が思い描いていたよりもよく直していただいていると、本作がよりいい作品になる手掛かりになれたと、とてもうれしく思います。また、読者コメントもこまめにチェックさせていただいているのですが、北見先生と二人で「このキャラはこうだよね」と相談した内容をコメントで書いていただいていると、ちゃんと伝わっているんだなぁと、とても励みになります!
シーモアスタッフの推しポイント!
鬼神×能なし巫女の溺愛ファンタジー!
霊力がなく「能なし」と疎まれ、「鬼神の花嫁」として生贄に出された主人公・小夜。周りから蔑まれ続けても前向きで働き者な小夜の姿に、初めは冷酷だった鬼神様が惹かれ始めていく展開はときめかずにはいられません!絵柄も綺麗でキャラの表情や心情が繊細に描かれ、世界観に引き込まれます。小夜を恨む妹の過去の恨み節や、鬼狩りと呼ばれる青年、そして謎の美女(美少女?)の登場に展開が読めず、ドキドキハラハラ! すれ違いや運命に立ちはだかろうとする者たちを乗り越えながら、お互いへの思いを深める切なくも美しい心理描写にグッとくること間違いなし。過去を思い出すシーンではスタッフも思わず涙が出ました……。運命に導かれ想いを募らせていく二人から目が離せず、続きが気になる一作です!