<作品内容>オモテの金融機関に見捨てられた、哀れなヤツらの人生にトドメを刺す――闇金融の世界に生きるダークヒーロー、ここに誕生!! 丑嶋のもとを毎朝9時に訪れる「奴隷くん」と呼ばれる人々。それはパチンコ依存症の主婦たちのことで、丑嶋は彼女らに3万円の現金と引き換えに5万円の借用書にサインさせる。あらかじめ金利・手数料2万円を引いた上、1日3割もの暴利を課しているにも拘わらず、今日も彼の会社には哀れな訪問者が引きも切らない。
〈ここがトラウマ!〉
「自分は道を踏み外さない」と思うな
『闇金ウシジマくん』で描かれる話に共通するのは、その辺りにいくらでもいそうな一般人があっという間に闇に落ちていく救いのなさ。パチンコに依存して借金を繰り返す主婦や周囲へのコンプレックスを隠すために成り上がろうとするフリーター、恋人に洗脳される女性編集記者に対して、“私は「バカだなぁ」と笑える? 本当に?」と深く自分自身に問いたくなります。
丑嶋の手癖の悪い債務者に対する制裁の仕方もえげつなく、債務者を樹海の木に縛り付け、ワインと蜂蜜を身体にかけて虫をたからせるシーンはもう……。