*スタッ腐コメント*
散りばめられた伏線の数々、タイトルに込められた想い。それらを掬い上げて、何度でも泣いてください。
戦後、横浜。天才脚本家の北原憬が手掛ける作品はいつも驚異的な大成功を収めていた。ところがその栄華の代償とでもいうかのように、主人公のモデルには常に不幸の影がつきまとった。憬はもう己のペンで人を殺すまいとただ死を待つ日々を送っていたが、そんな彼の前にある日、生きる理由が現れる。
徐々に点と点が繋がっていく感覚に、思わず鳥肌が立ちました。八田てき先生の麗しい作画が増幅させる快感に、誘われるままに身を委ねてください。
読了後、もう一度頭から読み返すことをおすすめします。きっとすべての言葉が新たな意味を持ってあなたに語り掛けてくれることでしょう。
*スタッ腐コメント*
幸せいっぱい! ハートフル激エロ3Pライフはいかがですか?
西暦20XX年。この大草食時代、若い男の精気を食べて生きるふたりの美食家インキュバス・秀吉と北斎は、深刻な食糧難に陥っていた。美味しい精気を得るためにはもう……自分たちで育てるしかないのでは? という結論にたどり着いたところで出会ったのが、火事により家を失ったばかりのヤンキー・広重。どうなる!? 広重!!
インキュバスのふたりは人間の食事を美味しく感じられないものの、広重に食べさせるためだけに研究して調理したり、両親を早くに失くしている広重を憐れんででろでろに甘やかしたり、とにかく広重への献身がすごい。とびっきりの愛をもって広重に尽くします。こんなの絆されない方が難しい。とはいえ広重はちょっとチョロすぎ……る気がしないでもありません。終始濃厚なエロ描写で大満足間違いなし! なのですが、本作の魅力はエロだけではございません。ふたりが広重を選んだ理由に、心動かされてください。
*スタッ腐コメント*
ちゃんとホラーで、ちゃんとBL。どちらにも手を抜かない、あわいけい先生の拘りが感じられる一作です。
「超霊感体質」でありながらひどく怖がりな牧瀬と「無自覚に幽霊を消せる力」を持つイケメン後輩の遠野。遠野は自身の除霊体質を利用して牧瀬に交際を申し込む。
何といっても最高なのが、ふたりのバックグラウンドが細かく描かれるところ。こういう生い立ちだからこの思考回路になるのか……と、お人好しすぎる牧瀬の性格にも納得です。遠野が牧瀬に懐く理由もとてもよく分かります。下巻に突入する頃にはふたりが愛おしくて仕方なくなっているはず……☆
伏線がこれでもかと張り巡らされ、答え合わせの前に発見できた時にはヨシ! と思わずガッツポーズをしてしまいました。ホラーとしても存分に楽しめる内容になっています。
上下巻でしか味わえない、要素盛りだくさんな本作をぜひご賞味あれ。
*スタッ腐コメント*
「孤独」は、「寂しさ」で埋め合えるのだろうか――?
臨床心理士である高杉と、スクールカウンセラー先の生徒である勇。両者ともに孤独を感じ、寂しさに支配されていることを、お互いが気付いている。そんな中、勇は「共犯者になろうよ」と持ち掛けてきて――。
危険すぎる共依存関係にハラハラしながら、互いに想い合うもどかしさにドキドキしながら、こっそりとふたりの心の距離が近付いていく様子を見守ることができる作品です。共依存関係に萌える方はもちろん、まだ触れたことのない方にもぜひお手に取っていただきたい。さあ、新たな扉を開いてみませんか?
*スタッ腐コメント*
お互いがお互いの光――そんな関係性がお好きな方に、ぜひ読んでいただきたいのが本作。
モデル事務所のマネージャー・浅香美波はある日、同じ事務所のトップモデル・一樹遊馬から声を掛けられる。お茶をしようと連れていかれた遊馬の自宅で強引に迫られて――!?
顔がいい男って……ずるいですよね。そんな男に迫られて陥落しないわけがない。とはいえなぜ自分なのか? ずっとぐるぐる考えてしまう美波が可愛くて可哀想で愛おしい。少しずつ紐解かれていく「美波でなくてはならない理由」に胸が熱くなること請け合いです。
遊馬に隠された過去についてもしっかりと語られますので、上下巻でじっくりご堪能ください。